バレンタインに彼女(元)にプレゼントしてもらった亀(リチャード二世)が逃げ出してしまった。
リチャード一世に続き二匹も僕は飼ってる亀に逃げられてしまった。
水を換える間の一日。
玄関に置いてある金魚用の瓶に移したのが原因。
原因は僕だ。
探した。
家の庭をぐるり。
近所の側溝をぐるり。
見つからなかった。
この事から導きだされるのは「ついてない」なんて言葉じゃ済まされない僕のグータラ。
愛は育てるものだとして。
育むものだとして。
僕はその愛を育ててきただろうか。
きっと僕は育むことをまだ知らない。
だんだん良くなる年老いた二人を念頭に付き合っていても
その間の今が抜けてた。
変わると言うには愛すべき未来像が足りない。
正直自信なんか失ってばかりでこのところついた試しもないんだ。
また神に飼われて荒れ地を耕したい。
ほんとうは荒れた土地なんて歩いたこともないよ。
外は風が強く、雨も強くて
僕は部屋にいる。
相変わらず散らかったままの部屋。
見放されたのかツキは今日も出ない。
なにがなんだかわかんないよ。
ふとした瞬間に泣きそうになる。
つかまえたらもうはなさないよ。
とお伝えください。