2011年 09月 27日
夏にさよなら
「曲がったことが嫌いだからパーマはかけないの」とテレビの向こうあの娘は笑う。

厚手のカーディガンを着て汗をかいてしまう僕の季節が、
「繰り返しはしないか」と庭先で踊る。

蜂は蜜を集め、熊は支度を始める。

わらの上で寝てしまった子羊が今目を覚ました。

恐竜がいた時代の植物の化石を見つけたんだと電話がある。

ジュラ紀だろうと決め付けて切る。

どこかの州のプライドの高いチキンを頬張って
慌てた油に水をさす。

「一人じゃなにも出来ないんだから」
遅れて来た夕食の便りに
「チキンを買って食べたよ」と告げると
「私の分は?」と怒られてしまった。

今日は沢山呼吸した。

沢山吐いて

沢山吸った。

お札を一枚手にとって
買って来ますと僕は笑う。

手を繋いで駅前の道を横切る。

夏にさよならを言ってなかったことを思い出し
二人は手を振り「またね」と言う。

すっかり秋を吸い込んでしまう。
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by pyonjet | 2011-09-27 21:15 | [post poem]


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