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2007年 02月 17日
Now Showing Your Dreams.
映画「それでもボクはやってない」を観てきました。
http://www.soreboku.jp/index.html

※以下観てない人は読まない方がいいかもです。
 一言:「激おすすめ」です。
 長文でまとまりなく自分メモ程度の文章です。

確かな映画だなと思いました。
監督の管理下に正しく置かれた映画だなと。
演出にしてもキャストにしてもそうです。

「不都合な真実」と言う映画は地球市民におすすめですが、
この映画は「日本人」におすすめです。

意識しようがしまいが、僕達は日本に生きていて
日本の法律の下に生きています。
そのことを身にしみて感じる映画でした。

「裁判」と言うものがどういった進み方をするのか。
留置場ではどの様な扱いをされるのか。
など非常に具体的に描かれています。すごく勉強になる。

僕がもし、同じ立場の容疑者ならば、まず六法全書?にあたるのか、どの法律によって今自分は裁かれようとしているのかを知ろうとするだろうなと考えました。
でも実際に当事者になった時の混乱は想像を越えると思うので出来ないのかも知れません。

Shall we dance?から十年の後にこの映画を撮る周防監督って粋だと思いました。
ハリウッドリメイクで幾ら監督の懐に入ったのかは知りませんが、
絶対にハリウッドリメイク出来ない作品を作るってのが格好良いです。惚れます。

それと今まで映画館に何度も行って初めてだと思いますが、
エンドロール終了まで誰一人堰を断ちませんでした。
(席を立つ?堰を断つ?)
観客はそう多くなかったとは言え二十人以上は居ました。

僕は「私は、『私の仕事』をしてるまでだ。」
と言う社会人に対し疑問を感じます。
それは「私の仕事」をする前にまず人としてなすべきことはないのかと言う疑問です。
「えー、それ私の仕事じゃないし」と言うだけで済むことなら文句はないんですけどね。

警察官は警察官である前にまず人であるべきだし
裁判官も容疑者もそうです、勿論映画の観客もね。

とまあ仕事をしてない私が言えないんですけどね。

今考えるとこの映画は「悪人」を描いてない。
本当に罪のある人は描かれてないんです。
観劇中では意識してなかったことですけどね。

久しぶりに監督の伝えたいこと描きたいことが
「ビシビシ」伝わってくる映画だったな。

あと、僕にはこんな映画今は絶対撮れないってことを痛感した。
責任のある立場と言うのが大の苦手ですからね。
「はて、僕が責任を持てることってなんだろう?」と考えましたね。
「責任を持たないことに関しては責任が持てる」なんて天の邪鬼はやめて、「詩」かな?と思ったり思わなかったりする夜でした。

ちなみにこの日記のタイトル
「Now Showing Your Dreams.」はユナイテッドシネマ映画館で上映前に流れる映像中の言葉です。

僕は僕に夢を見せることができるでしょうか?

おやすみなさい。

ps.今朝火山が爆発する夢を見ました。
なんの暗示かそろそろ一杯一杯です。
あと携帯「P703iμ」に換えました。
う、薄い!!

by pyonjet | 2007-02-17 01:21 | [day of life]


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